2025年新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。

昨年は格別のご愛願を賜り、誠にありがとうございました。

昨年の種徳会の経済講演会は、「中小企業が厳しい経営環境に打ち勝つ」ことを目的として、2023年に開催されたWBC侍ジャパンのヘッドコーチを務められた白井一幸氏と(株)ツムラ顧問の村田亮市氏に講演をいただきました。

白井一幸氏には、「2023WBC侍ジャパンに学ぶ最高のチームの作り方」をテーマとして強い組織の作り方をご教授いただきました。その中で「目的と目標の違い」を理解することが大切であることを学びました。これを混同すると目標(世界一になること)を達成すると、燃え尽き症候群になり、実際にその後のペナントレースでは本来の力を発揮できなくなった選手が見受けられたそうです。
しかしながら、大谷選手はその年のペナントレースでもご活躍されました。
それは大谷選手は世界一になる目標も達成されましたが、大谷選手の目的は「世界一影響力のある野球選手になること」であり、WBC優勝という目標はそのための通過点であったからだそうです。
白井一幸氏には、その他も実際の事例を交えながら、どうやって侍ジャパンが一つのチームとしてまとまったかであったり、村上選手が活躍できたエピソードもおもしろおかしくお話しいただきました。
私たちも経営の中で、目的を忘れることなく、目標を掲げてそれを達成することで成長してまいりたいとあらためて感じました。

また村田亮市氏には、ツムラアカデミー等の実践事例を通して「企業理念を対話(コーチング)で浸透し、組織力を高める」ための必要性と手法を学びました。ここでは理念を掲げそれを社員全員で共有することの大切さと、傾聴の大切さを学びました。
事例として私たちは社員と個人面談をする機会がありますが、私たち経営者(幹部職員)はまず社員の方々の意見を受け止める覚悟が必要であることを教えていただきました。
私もそうですが、「いや、そうじゃなくて」ですとか、「こうしたほうがいいんじゃないの」などとこちらの意見を相手に押し付けてしまいがちだと思います。
傾聴とは、まずは相手の意見をすべて受け入れる覚悟をもってしなければ、決して相手は本音をいってくれないということに気づかせていただきました。

現在の経営環境は、物価が高騰し、人手不足の状況が続いております。このような厳しい経営環境の下で私たちは経営理念を社員全員で共有し、強い組織をつくっていく大切さを痛感いたしました。

そのため本年の鯨井会計グループでは、社員の方々が「この会社で勤めたい」ですとか「この会社で働いていてよかった」と思っていただける魅力ある会社になっていただくためのお手伝いとして、昨年リリースした「福利厚生プラン」に加えて、「遊休資産を活用した業績向上サービス」や「人事評価やその運用支援サービス」をリリースいたします。

大切な社員を守り、皆様方が培った匠の技をきちんと伝承するために、人が生き生きと働くための環境の整備をお手伝いしてまいる所存であります。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

税理士法人YGP鯨井会計
鯨井 規功